专利摘要:
本発明は、化学式(I)の化合物であって、式中、XおよびYは、それらを担持する窒素元素とともに、飽和型または部分飽和型で5個から10個の結合をもつ単環式アミノまたは二環式アミノであって、O、S、またはNから選択される1個から2個のさらなるヘテロ原子を場合により含み、ハロゲン原子、(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、シアノ基、NRaRb基、COOR8基(ただし、該(C1−C6)アルキル基および(C1−C6)アルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子によって置換されていてもよい。)によって置換されていてもよいアミノを規定し;R1は、水素原子、ハロゲン原子、(C1−C6)アルコキシ基、(C1−C6)アルキル基であり;R2は、水素原子、または置換されていてもよい(C1−C6)アルキル基、置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ基、(C2−C6)アルケニル基、C2−C6)アルキニル基、−CO−R5基、−CO−NR6R7基、−CO−O−R8基、NR9−CO−R10基、−N=CH−NraRb基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシイミノアルキル基、アルコキシイミノアルキル基、(C1−C6)アルキルチオ基、(C1−C6)アルキルスルフィニル基、(C1−C6)アルキルスルホニル基、((C1−C6)アルキル)3)シリルエチニル基、−SO2−NR9R10基、置換されていてもよいフェニル基、置換されていてもよい複素環基であり;R3は、水素原子、(C2−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、またはハロゲン原子であり;R4は、水素原子、(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)アルコキシ基、またはフッ素原子であって;前記化合物が、塩基、または酸との付加塩の形態になっている化合物に関する。本発明は、治療薬に使用することができる。
公开号:JP2011508759A
申请号:JP2010541084
申请日:2008-12-31
公开日:2011-03-17
发明作者:ペロネル,ジヤン−フランソワ
申请人:サノフイ−アベンテイス;
IPC主号:C07D471-04
专利说明:

[0001] 本発明は、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド誘導体、これらの調製、ならびにNR4A2、NOT、TINUR、RNR−1、およびHZF3としても知られているNurr−1核内受容体に関連した疾患の治療または予防における治療薬としての利用に関する。]
課題を解決するための手段

[0002] 本発明の内容は、塩基の形態、または酸との付加塩の形態における、式(I)の化合物であって、]
[0003] 式中、XおよびYは、これらを担持する窒素元素とともに、飽和型または部分飽和型で単環式または二環式の5員から10員の環状アミンであって、ハロゲン原子または(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、シアノ基、NRaRb基、またはCOOR8基(前記(C1−C6)アルキル基および(C1−C6)アルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子によって置換されていてもよい。)によって置換されていてもよいO、S、またはNから選択される1個から4個のさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい環状アミンを形成し;
R1は、水素原子、ハロゲン原子または(C1−C6)アルコキシ基、(C1−C6)アルキル基、またはNRcRd基(該アルキル基およびアルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子、またはヒドロキシル基、アミノ基、または(C1−C6)アルコキシ基によって置換されている可能性がある。)を表し;
R2は、以下の基:
水素原子、
ヒドロキシル基、ハロゲン原子、NRaRb基、(C1−C6)アルコキシ基、またはフェニル基から互いに独立して選択される1個以上の基によって置換されていてもよい(C1−C6)アルキル基、
ヒドロキシル基、ハロゲン原子、またはNRaRb基から互いに独立して選択される1個以上の基によって置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ基
(C2−C6)アルケニル基、
(C2−C6)アルキニル基、
−CO−R5基、
−CO−NR6R7基、
−CO−O−R8基、
NR9−CO−R10基、
−N=CH−NRaRb基、
NR11R12基、
ハロゲン原子、
シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシイミノアルキル基、またはアルコキシイミノアルキル基、
(C1−C6)アルキルチオ基、
(C1−C6)アルキルスルフィニル基、
(C1−C6)アルキルスルホニル基、
((C1−C6)アルキル)3)シリルエチニル基、
−SO2−NR9R10基、
以下の原子または基:ハロゲン、(C1−C6)アルコキシ、シアノ、NRaRb、−CO−R5、−CO−NR6R7、−CO−O−R8、(C1−C6)アルキル(1個以上のヒドロキシル基またはNRaRb基によって置換されていてもよい。)、から互いに独立して選択される1個以上の基によって置換されていてもよいフェニル基、
ハロゲン原子または(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、シアノ基、NRaRb基、またはCOOR8基(該(C1−C6)アルキル基および(C1−C6)アルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子またはヒドロキシル基によって置換されていてもよい。)によって置換されていてもよい複素環基;
のうちの一つを表し;
R3は、水素原子、(C2−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、またはハロゲン原子を表し;
R4は、水素原子、(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)アルコキシ基、またはフッ素原子を表し;
R5は、水素原子、フェニル基、または(C1−C6)アルキル基を表し;
R6およびR7は同一であっても異なってもよく、水素原子もしくは(C1−C6)アルキル基を表すか、または、N、O、またはSから選択される別のヘテロ原子を含んでいてもよい4員から7員の環を、R6およびR7を担持する窒素原子とともに形成しており;
R8は(C1−C6)アルキル基を表し;
R9およびR10は同一であっても異なってもよく、水素原子または(C1−C6)アルキル基を表し;
R11およびR12は同一であっても異なってもよく、水素原子または(C1−C6)アルキル基を表し;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子もしくは(C1−C6)アルキル基であるか、またはRaおよびRbを担持する窒素原子とともに4員から7員の環を形成しており;
Rcは水素であり、Rdは(C1−C6)アルキルであり;
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジンおよび2−(4−チオモルホリン−1−イルカルボニル)−6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジンを除く化合物である。]
[0004] 化合物2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジンおよび2−(4−チオモルホリン−1−イルカルボニル)−6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジンはそれぞれ、RN=878113−13−4およびRN=951974−53−1という番号でデータベースに載せられている。これらの化合物については、いかなる薬理活性も治療活性も明らかにされていない。これらの化合物は、本発明に係る式(I)から具体的に排除されている。]
[0005] さらに、文書US 2006/0211747には、本発明に係る式(I)に含まれないイミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導体であると同定された化合物の一つであるCdc34インヒビターである化合物を同定する方法が教示されている。]
[0006] 以下の名称のものは同等物と見なされる:
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジンおよび(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)(5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メタノン、ならびに
2−(4−チオモルホリン−1−イルカルボニル)−6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン、および(6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)(4−チオモルホリニル)メタノン。]
[0007] 式(I)の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を含むことができる。そのため、これらの化合物は、鏡像異性体またはジアステレオ異性体の形で存在することができる。これらのエナンチオマーもしくはジアステレオ異性体およびこれらの混合物(ラセミ混合物など)は、本発明の範囲に含まれる。]
[0008] 式(I)の化合物は、塩基、または酸付加塩の形態で存在することができる。このような付加塩は本発明の範囲に含まれる。これらの塩は、医薬的に許容される酸を用いて調製することができるが、その他の酸の塩、例えば、式(I)の化合物の精製または単離に使用される塩も本発明の範囲に含まれる。]
[0009] 式(I)の化合物は、水和物または溶媒和物の形態、即ち、1個以上の水分子または溶媒と混合または会合した形で存在することも可能である。このような水和物および溶媒和物もまた、本発明に含まれる。]
[0010] 本発明に関して:
−ハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味するものと理解され;
−アルキル基は、飽和型、直鎖状、分岐状、または環状のアルキル基によって置換されていてもよい、飽和型、直鎖状、分岐状、または環状の脂肪族基を意味するものと理解され、例として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、又はメチルシクロプロピル基などを挙げることができ;
−アルケニル基は、例えば、1個または2個のエチレン性不飽和結合を含む、一価不飽和型または多価不飽和型で直鎖状または分岐状の脂肪族基を意味するものと理解され;
−アルコキシ基は、アルキル基が上記のように定義されている場合、−O−アルキルラジカルを意味するものと理解され;
−アルキニル基は、例えば、1個または2個のエチレン性不飽和結合を含む、一価不飽和型または多価不飽和型で直鎖状または分岐状の脂肪族基を意味するものと理解され;
−環状アミンは、5個から10個の環員を含み、および少なくとも1個の窒素原子を含む単環式基または二環式基であって、N、O、およびSから選択された1個から4個のヘテロ原子をさらに含むことができる、飽和型または不飽和型であることが可能な単環式基または二環式基を意味するものと理解され、環状アミンの例としては、ベンズオキサジン、インドリン、イソインドリン、テトラヒドロイソキノリン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、ピロリン、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロキノリン、チオモルホリン、ジヒドロキシベンゾオキサジン、またはテトラヒドロチエノピリジンを挙げることができ;
−複素環基は、N、O、およびSから選択される1個から4個のヘテロ原子を含む、5個から10個の原子を含む芳香族型、不飽和型、飽和型、または部分飽和型で単環式または二環式の基を意味するものと理解され、複素環基の例として以下のものが挙げられる:ピロール、フラン、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、フロフラン、チエノチオフェン、ピロロピロール、ピロロイミダゾール、ピロロピラゾールピロロトリアゾール、イミダゾイミダゾール、イミダゾピラゾール、フロピロール、フロイミダゾール、フロピラゾール、フロトリアゾール、ピロロオキサゾール、イミダゾオキサゾール、ピラゾロオキサゾール、フロオキサゾール、オキサゾロオキサゾール、オキサゾロイソオキサゾール、ピロロイソオキサゾール、イミダゾイソオキサゾール、ピラゾロイソオキサゾール、イソオキサゾロイソオキサゾール、フロイソオキサゾール、イソオキサゾロオキサジアゾール、ピロロオキサジアゾール、フロオキサジアゾール、イソオキサゾロオキサジアゾール、チエノピロール、チエノイミダゾール、チエノピラゾール、チエノトリアゾール、ピロロチアゾール、イミダゾチアゾール、ピラゾロチアゾール、トリアゾロチアゾール、フロチアゾール、オキサゾロチアゾール、オキサゾロイソチアゾール、ピロロイソチアゾール、イミダゾイソチアゾール、ピラゾロイソチアゾール、イソオキサゾロイソチアゾール、フロイソチアゾール、ピロロチアジアゾール、イミダゾチアジアゾール、フロチアジアゾール、イソオキサゾロチアジアゾール、オキサゾロチアジアゾール、イソチアゾロチアジアゾール、インドール、イソインドール、ベンゾイミダゾール、インダゾール、インドリジン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾ[c]チオフェン、ピロロピリジン、イミダゾピリジン、ピラゾロピリジン、トリアゾロピリジン、テトラゾロピリジン、ピロロピリミジン、イミダゾピリミジン、ピラゾロピリミジン、ピロロピラジン、イミダゾピラジン、ピラゾロピラジン、ピロロピリダジン、イミダゾピリダジン、ピラゾロピリダジン、トリアゾロピリダジン、ピロロトリアジン、フロピリジン、フロピリミジン、フロピラジン、フロピリダジン、フロトリアジン、オキサゾロピリジン、オキサゾロピリミジン、オキサゾロピラジン、オキサゾロピリダジン、イソオキサゾロピリジン、イソオキサゾロピリミジン、イソオキサゾロピラジン、イソオキサゾロピリダジン、オキサジアゾロピリジン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾオキサジアゾール、チエノピリジン、チエノピリミジン、チエノピラジン、チエノピリダジン、チエノトリアジン、チアゾロピリジン、チアゾロピリミジン、チアゾロピラジン、チアゾロピリダジン、イソチアゾロピリジン、イソチアゾロピリミジン、イソチアゾロピラジン、イソピラゾロピリダジン、チアジアゾロピリジン、チアジアゾロピリミジン、ベンゾチアゾール、ベンゾチアジアゾール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、フタラジン、キノキサリン、キナゾリン、ナフチリジン、ベンゾトリアジン、ピリドピリミジン、ピリドピラジン、ピリドピリダジン、ピリドトリアジン、ピリミドピリミジン、ピリミドピラジン、ピリミドピリダジン、ピラジノピラジン、ピラジノピリダジン、ピラジノトリアジン、またはピリダジノピリダジンを挙げることができる。これらの基は、飽和型または不飽和型で存在することができる。]
[0011] 化合物のさまざまなサブセットを以下に定義する。これらのサブセットも本発明に含まれる。]
[0012] 上記で定義された一般式(I)の化合物の中で、第1群の化合物は、R2が水素原子または塩素原子以外のものであり、および、その他の置換基が上記で定義されているようなものである化合物であって、塩基または酸付加塩の形態になった化合物からなる。]
[0013] 上記で定義された一般式(I)の化合物の中で、第2群の化合物は、以下の化合物、即ち、R2が以下の基:
(C1−C6)アルコキシ基、
NR11R12基、
−CO−R5基または(C1−C6)アルキル基(ヒドロキシル基によって置換されていてもよい。)によって置換されていてもよいフェニル基、
ヒドロキシル基によって置換されていてもよいNRaRb基または(C1−C6)アルキル基によって置換されていてもよい複素環基;
のうちの一つを表し;
R5が(C1−C6)アルキル基を表し;
R11およびR12が、同一であっても異なってもよく、水素原子または(C1−C6)アルキル基を表し;
RaおよびRbが、互いに独立して、水素または(C1−C6)アルキルを表し;
ならびに、その他の置換基が上記で定義されているようなものである化合物であって、塩基または酸付加塩の形態になった化合物からなる。]
[0014] 上記で定義された一般式(I)の化合物の中で、第3群の化合物は、以下の化合物、即ち、R2が以下の基:
(C1−C6)アルコキシ基、
NR11R12基、
−CO−R5基または(C1−C6)アルキル基(ヒドロキシル基によって置換されていてもよい。)によって置換されていてもよいフェニル基、
NRaRb基もしくは(C1−C6)アルキル基(ヒドロキシルメチル基によって置換されていてもよい。)によって置換されていてもよいピリジル基、ピラゾリル基、フリル基、オキサゾリル基、トリアゾリル基、ピロール基、またはイミダゾリル基;
のうちの一つを表し;
R5が(C1−C6)アルキル基を表し;
R11およびR12が、同一であっても異なってもよく、水素原子または(C1−C6)アルキル基を表し;
RaおよびRbが、互いに独立して、水素または(C1−C6)アルキルを表し;
ならびに、その他の置換基が上記で定義されているようなものである化合物であって、塩基または酸付加塩の形態になった化合物からなる。]
[0015] 上記で定義された一般式(I)の化合物の中で、第4群の化合物は、以下の化合物、即ち、R2が以下の基:
(C1−C6)アルコキシ基、
NR11R12基、
−CO−R5基または(C1−C6)アルキル基(ヒドロキシル基によって置換されていてもよい。)によって置換されていてもよいフェニル基、
アミノ基によって置換されていてもよいピリジル基、ピラゾリル基、ヒドロキシメチル基によって置換されていてもよいフリル基、オキサゾリル基、トリアゾリル基、ピロール基、またはイミダゾリル基;
のうちの一つを表し;
R5が(C1−C6)アルキル基を表し;
R11およびR12が、同一であっても異なってもよく、水素原子または(C1−C6)アルキル基を表し;
ならびに、その他の置換基が上記で定義されているようなものである化合物であって、塩基または酸付加塩の形態になった化合物からなる。]
[0016] 上記で定義された一般式(I)の化合物の中で、第5群の化合物は、XおよびYが、これらを担持する窒素元素とともに、飽和型または部分飽和型で単環式または二環式の5員から10員の環状アミンであって、OまたはSから選択されるヘテロ原子をさらに含んでいてもよく、ハロゲン原子から選択された基によって置換されていてもよい環状アミンを形成し、および、その他の置換基が上記で定義されているようなものである化合物であって、塩基または酸付加塩の形態になった化合物からなる。]
[0017] 上記で定義された一般式(I)の化合物の中で、第6群の化合物は、−NXYが、一個以上のハロゲン原子によって置換されていてもよいジヒドロベンゾオキサジン基、インドリン基、イソインドリン基、モルホリン基、ピペリジン基、ピロリジン基、ピロリン基、テトラヒドロピリジン基、テトラヒドロキノリン基、チオモルホリン基、またはテトラヒドロチエノピリジン基を表し;
および、その他の置換基が上記で定義されているようなものである化合物であって、塩基または酸付加塩の形態になった化合物からなる。]
[0018] 上記で定義された一般式(I)の化合物の中で、第7群の化合物は、
−NXYが、ジヒドロベンゾオキサジン基、インドリン基、イソインドリン基、モルホリン基、ピペリジン基、ピロリジン基、ピロリン基、テトラヒドロピリジン基、テトラヒドロキノリン基、チオモルホリン基、またはテトラヒドロチエノピリジン基(ハロゲン原子によって置換されていてもよい。)を表し;
R2が、以下の基:
(C1−C6)アルコキシ基、
NR11R12基、
ハロゲン、(C1−C6)アルコキシ基またはヒドロキシル基もしくは(C1−C6)アルキル基(C(O)R5基によって置換されていてもよい。)から選択された基によって置換されていてもよいフェニル基、
ピリジル基、ピラゾリル基、フリル基、オキサゾリル基、トリアゾリル基、ピロリル基、またはイミダゾリル基(NRaRb基もしくは(C1−C6)アルキル基(ヒドロキシル基によって置換されていてもよい。)によって置換されていてもよい。);
のうちの一つを表し;
R5が(C1−C6)アルキル基を表し;
R11およびR12が、同一であっても異なってもよく、水素原子または(C1−C6)アルキル基を表し;
RaおよびRbが、互いに独立して、水素原子または(C1−C6)アルキル基であり;
R1、R3、およびR4が、水素原子を表す化合物であって、塩基または酸付加塩の形態になった化合物からなる。]
[0019] 上記で定義された一般式(I)の化合物の中で、第8群の化合物は、以下の化合物からなる:
−NXYが、ジヒドロベンゾオキサジン基、フッ素原子によって置換されていてもよいインドリン基、イソインドリン基、モルホリン基、ピペリジン基、ピロリジン基、ピロリン基、テトラヒドロピリジン基、テトラヒドロキノリン基、チオモルホリン基、またはテトラヒドロチエノピリジン基を表し;
R2が、メトキシ基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシメチルエチル基、アセチル基、またはN−ジメチル基によって置換されているフェニル基;アミノ基によって置換されていてもよいピリジル基;ピラゾリル基;ヒドロキシメチル基によって置換されていてもよいフリル基;オキサゾリル基;トリアゾリル基;ピロリル基;またはイミダゾイル基を表し;
R1、R3、およびR4が、水素原子を表す化合物であって、塩基または酸付加塩の形態になった化合物からなる。]
[0020] 上記で定義された一般式(I)の化合物の中で、第9群の化合物は、NXYが、ジヒドロベンゾオキサジン基、インドリン基、イソインドリン基、テトラヒドロイソキノリン基、モルホリン基、ピペリジン基、ピロリジン基、ピロリン基、テトラヒドロピリジン基、テトラヒドロキノリン基、チオモルホリン基、またはテトラヒドロチエノピリジン基であって、フッ素原子によって置換されていてもよい基を表し;
R1、R3、およびR4が水素原子を表し;
R2が、メトキシ基、またはヒドロキシメチル基もしくはN−ジメチル基によって置換されたフェニル基を表す化合物であって、塩基または酸付加塩の形態になった化合物からなる。]
[0021] 本発明の内容である式(I)の化合物の中では、以下の化合物を特に挙げることができる:
{3−[2−(ピペリジン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、
{3−[2−(2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、
{3−[2−(モルホリン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、
2−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、
{3−[2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、
{3−{2−[6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}フェニル}メタノール、
{3−[2−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、
{3−[2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、
{3−[2−(ピロリジン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、
{3−[2−[(4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル]メタノール、
2−(2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イルカルボニル)−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、
{3[2−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、
{3−[2−(1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、
2(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、
2−(1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イルカルボニル)−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、
N,N−ジメチル−2−(ピペリジン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、
2−[(6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)カルボニル]−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、
N,N−ジメチル−2−(モルホリン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、
2−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イルカルボニル)−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、
{3−[2−(チオモルホリン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、
N,N−ジメチル−2−(ピロリジン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、
2−(4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5−イルカルボニル)−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6アミン、
N,N−ジメチル−2−(チオモルホリン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、
2−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル−6−メトキシ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン、
6−(ピリジン−2−イル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
6−(フラン−2−イル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
6−(オキサゾール−2−イル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
6−(フラン−3−イル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
6−(6−アミノピリジン−2−イル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこの二塩酸塩、
6−(6−アミノピリジン−2−イル)−2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこの二塩酸塩、
6−(1H−ピロール−3−イル]−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこのトリフルオロ酢酸塩(1・1)、
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこのトリフルオロ酢酸塩(1・1)、
6−(1H−イミダゾール−4−イル]−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
6−(3−アセチルフェニル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
(RS)−6−[3−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
6−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、
およびこれら化合物の酸付加塩。]
[0022] 本発明に基づいて、一般式(I)の化合物を、スキーム1に記載された方法に従って調製することができる。]
[0023] 第一の合成経路(変換法A2)は、当業者に知られている方法に従って、式(II)の2−アミノピリジン(式中、R1、R2、R3、およびR4は上記で定義されたとおりである。)を調製すること、および、その後、例えば、Aust.J.Chem.,50,719(1997)においてJ−J.Bourguignonら、およびJ.Org.Chem.30,2403(1965)においてJ.G.Lombardinoらによって説明されている方法と同様の方法により、2−オキソプロピオンアミド(III)のハロゲン化誘導体(式中、Halは、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を表し、XおよびYは、上記で定義されたとおりである。)との縮合により、イミダゾ[1,2−a]ピリジン環を形成することからなる。]
[0024] 2−オキソプロピオンアミド(III)のハロゲン化誘導体は、例えば、J.Am.Chem.Soc.,106,4017(1984)においてR.Klugerらによって説明されている方法に従って得ることができる。]
[0025] 式(II)の2−アミノピリジン(式中、R1、R2、R3およびR4は上記で定義されたとおりである。)を、例えば、変換法A1、即ち、以下の方法:
−式(IV)の2−アミノピリジン誘導体(式中、R1、R2、R3、およびR4は上記で定義されたとおりであり、Zは、ボリル基、スタンニル基、またはシリル基を表す。)との、および誘導体R2−Z’(V)(式中、R2は上記で定義されたとおりであり、Z’は、臭素もしくはヨウ素などのハロゲン原子、またはスルホニルオキシ基を表している。)とのカップリング反応によって、
−式(IV)の2−アミノピリジン誘導体(式中、R1、R2、R3、およびR4は上記で定義されたとおりであり、Zは、臭素もしくはヨウ素などのハロゲン原子を表している。)と、誘導体R2−Z’(V)(式中、R2は上記で定義されたとおりであり、Z’は、ボリル基、スタンニル基、もしくはシリル基などの反応基、または水素原子を表す。)とのカップリング反応によって、
または当業者に既知のその他の方法によって調製することができる。]
[0026] 第2の合成経路(変換法B2)は、当業者に既知の方法に従って、式(VI)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸またはこの誘導体の一つ(式中、R1、R2、R3、およびR4は上記で定義されたとおりであり、Wはヒドロキシル基、ハロゲン原子、または(C1−C6)アルコキシ基を表す。)を、式(VII)の環状アミンX−NH−Y(式中、XおよびYは上記で定義されたとおりである。)と結合させることからなる。即ち、この酸を、この反応誘導体の一つ、例えば、酸ハロゲン化物、無水物、混合無水物、または活性化エステルなどに予め変換してから、不活性溶媒、例えば、THF、DMF、またはジクロロメタンなどの中で、塩基、例えば、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンまたはピリジンなどの存在下で前記アミン(VII)と反応させることができる。この結合は、同一条件下で、反応中間体を単離することなく、CDI、ECDI、HATUまたはHBTUなどという結合剤の存在下で行うこともできる。または、前記アミン(VII)を、Weinreb,S.ら(Tet.Lett.(1977),18,4171)の方法によるトリメチルアルミニウム、またはジルコニウムtert−ブトキシドなどという触媒の存在下、式(VI)の酸のエステルと反応させることができる。]
[0027] 式(VI)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸の誘導体(式中、R1、R2、R3、およびR4は上記で定義されたとおりであり、Wは、(C1−C6)アルコキシ、ヒドロキシ、またはハロゲンである。)は、式(II)の誘導体を式(III)の誘導体と縮合したときの条件と同様の条件下で、式(II)の2−アミノピリジン(式中、R1、R2、R3、およびR4は上記で定義されたとおりである。)を式(VIII)の3—ハロ—2−オキソプロピオン酸エステル(式中、Halはハロゲンを表し、Wは(C1−C6)アルコキシを表している。)と縮合し、その後、適切であれば、前記エステルを酸に変換し、次に酸塩化物またはその他の反応性誘導体に変換することによって調製される(変換法B1)。]
[0028] 第3の合成経路(変換法C2)は、一般式(IX)の誘導体(式中、R1、R3、R4、X、およびYは上記で定義されたとおりであり、Zは、臭素もしくはヨウ素などのハロゲン原子、スルホニルオキシ基、またはボリル基、スタンニル基もしくはシリル基などの反応基を表す。)を、式R2−Z’(V)の誘導体(式中、R2は上記で定義されたとおりであり、Z’は、Zがハロゲン原子またはスルホニルオキシ基を表す場合には、ボリル基、スタンニル基、もしくはシリル基などの反応基、または水素原子を表すか、Zが、ボリル基、スタンニル基、もしくはシリル基などの反応基、または水素原子を表す場合には、臭素もしくはヨウ素などのハロゲン原子を表す。)と結合させることからなる。]
[0029] 一般式(IX)の誘導体(式中、R1、R3、R4、X、Y、およびZは上記で定義されたとおりである。)は:
−式(II)の化合物を式(I)の化合物に変換することについて記載された方法(変換法C1)に従って、式(IV)の2−アミノピリジン(式中、R1、R3、R4、およびZは上記で定義されたとおりである。)を、2−オキソプロピオンアミド誘導体(III)(式中、Halは、塩素、臭素またはヨウ素を表し、XおよびYは上記で定義されたとおりである。)と縮合することによって、または、
−式(VI)の化合物を式(II)の化合物に変換することについて引用されている方法(変換法D2)に従って、式(IV)の2−アミノピリジン(式中、R1、R2、R3、およびR4は上記で定義されたとおりであり、Wは、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、または(C1−C6)アルコキシ基を表す。)を、アミンX−NH−Y(VII)(式中、XおよびYは上記で定義されたとおりである。)とアミド化することによって、調製することができる。]
[0030] 式(X)の2−イミダゾピリジンカルボン酸またはこの誘導体(式中、R1、R3、およびR4は上記で定義されたとおりであり、Wは、(C1−C6)アルコキシ、ヒドロキシ、またはハロゲンであり、Zは、ボリル基、スタンニル基、シリル基、またはハロゲン原子を表す。)は、変換法B1に従って式(VI)の2−イミダゾピリジンカルボン酸またはこの誘導体が得られるために式(II)の2−アミノピリジンを式(VIII)の誘導体と縮合させることについて上記で言及された条件と同様の条件下で、式(IV)の2−アミノピリジン(式中、R1、R3、およびR4は上記で定義されたとおりであり、Zはボリル基、スタンニル基、もしくはシリル基、またはハロゲン原子を表す。)を、式(VIII)の3−ハロ−2−オキソプロピオン酸エステル(式中、Halはハロゲンを表し、Wは(C1−C6)アルコキシである。)と縮合し、その後、適切であれば、前記エステルを前記酸に変換した後、酸塩化物またはその他の反応性誘導体に変換することによって調製することができる(変換法D1)。]
[0031] また、式(VI)の2−イミダゾピリジンカルボン酸またはこの誘導体(式中、R1、R2、R3、およびR4は上記で定義されたとおりであり、Wは、(C1−C6)アルコキシ、ヒドロキシ、またはハロゲンである。)は、一般式(X)の誘導体(式中、R1、R3、およびR4は上記で定義されたとおりであり、Wは、(C1−C6)アルコキシであり、Zは、臭素もしくはヨウ素などのハロゲン原子、スルホニルオキシ基、またはボリル基、スタンニル基もしくはシリル基などの反応基を表す。)を、式R2−Z’(V)の誘導体(式中、R2は上記で定義されたとおりであり、Z’は、Zがハロゲン原子またはスルホニルオキシ基を表す場合には、ボリル基、スタンニル基、もしくはシリル基などの反応基、または水素原子を表すか、Zが、ボリル基、スタンニル基、もしくはシリル基などの反応基、または水素原子を表す場合には、臭素もしくはヨウ素などのハロゲン原子を表す。)と結合させ、その後、適切であれば、前記エステルを前記酸に変換し、その後、酸塩化物またはその他の反応性誘導体に変換することによって調製することができる。]
[0032] 式(IV)、(IX)、または(X)の誘導体と、式(V)の生成物との結合は、当業者にとって既知の方法、特に、例えば、以下の参考文献および引用文献に記載されているか、またはこれらと同様の方法に従って、銅系またはパラジウム系の触媒の存在下にて、ホスフィンなどのリガンドを操作することにより実施することができる:
−Suzuki型反応について:N.MiyauraとA.Suzuki,Chem.Rev.,95,2457(1995)、
−Stille型反応について:V.Farinaら,Org.React.,50,1(1997)、
−Hiyama型反応について:T.Hiyamaら,Top.Curr.Chem.,2002,219,61(2002)、
−Negishi型反応について:E.Negishiら,Chem.Rev.,103,1979(2003)、
−Bellina型反応について:M.Miuraら、Chem.Lett.,200(2007)。]
[0033] 結合を行うために、亜鉛誘導体のような有機金属誘導体を、単離することなく中間体として形成することも可能である。]
[0034] 本発明によって、以下のスキーム2で説明されている工程に従って、一般式(I)、(VI)および(II)の化合物(式中、R2は複素環である。)を調製することも可能である。]
[0035] この合成経路は、当業者にとって既知の方法に従って、一般式(XI)、(XII)、または(XIII)の化合物(式中、R1、R3、R4、X、Y、およびWは上記で定義されたとおりであり、Vは、式R2の複素環の形成を可能にする前駆体基を表す。)を変換することからなる。]
[0036] 例として、Vは、以下のものを表すことができる:
−ブロモアセチルなどの2−ハロアシル基、または1−ブロモ−2−オキソエチルなどの1−ハロ−2−オキソアルキル基(これらは、チオウレア、チオアミド、グアニジン、尿素、またはアミドの誘導体で処理することにより、例えば、チアゾリル基、イミダゾリル基、またはオキサゾリル基に変換することができる。)、
−エチニルなどのアルキニル基(これは、1,2,3−トリアゾール−4−イル基に変換することができる。)、
−ホルミルなどのアシル基(これは、1,3−ジオキソラン−2−イル基またはオキサゾリル基に変換することができる。)、
−シアノ基(これは、例えば、ジヒドロイミダゾリル(2)基または1,3,4−トリアゾール−2−イル基に変換することができる。)。]
[0037] 一般式(XI)の化合物は、式(VI)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸誘導体から化合物(I)を変換法B2によって調製するについて記載された条件下で、式(XII)の化合物から得ることができる。]
[0038] 一般式(XII)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸誘導体は、式(II)のアミノピリジンを、変換法A2によって一般式(I)の化合物に変換するについて記載された条件下で、式(XIII)のアミノピリジンから得ることができる。]
[0039] 式(I)の生成物が得られるか、または式(I)の別の生成物に変換するために、所望および必要であれば、式(I)の生成物、および式(II)または(IV)のこれらの前駆体に、以下の変換反応の一つ以上を任意の順序で受けさせることができる:
a)酸官能基をエステル化またはアミド化する反応、
b)エステル官能基を加水分解して酸官能基を生じさせる反応、
c)アミン官能基をアミド化する反応、
d)ヒドロキシル官能基をアルコキシ官能基に変換する反応、
e)アルコール官能基を酸化してアルデヒド官能基またはケトン官能基を生じさせる反応、
f)還元によるか、または有機マグネシウム化合物のような有機金属化合物の作用により、アルデヒド官能基またはケトン官能基を変換してアルコール官能基を生じさせる反応、
g)アルデヒド官能基またはケトン官能基を変換してオキシム誘導体を生じさせる反応、
h)ニトリルラジカルを変換してアルデヒド官能基を生じさせる反応、
i)ニトリルラジカルを変換してケトン官能基を生じさせる反応、
j)アルケニル基を酸化してアルデヒド官能基またはケトン官能基を生じさせる反応、
k)アルデヒド官能基またはケトン官能基をオレフィン化させてアルケニル基を生じさせる反応、
l)ヒドロキシアルキル基を脱水してアルケニル基を生じさせる反応、
m)アルケニル基またはアルキニル基を全部または一部水素化してアルケニル基またはアルキル基を生じさせる反応、
n)有機金属誘導体、例えば、ボロン、スズ、またはシリコンの誘導体を、アルキル置換基、アルケニル置換基、アルキニル置換基、アリール置換基またはヘテロアリール置換基を取り入れるために、ハロゲン化誘導体と触媒的カップリングさせる反応、
o)ニトロ基を還元して第1級アミノ基を生じさせる反応、
p)還元的なアミノ化またはアルキル化により、第1級または第2級のアミノ基を第2級または第3級のアミノ基に変換する反応、
q)第1級アミノ基をアミジン基に変換する反応、
r)反応性官能基を保護する反応、
s)保護された反応性官能基を担持する可能性のある保護基を除去する反応、
t)対応する塩が得られるために、無機酸または有機酸によって、または塩基によって塩化する反応、
u)ラセミ体を分解して鏡像異性体を生じさせる反応。]
[0040] こうして得られる式(I)の前記生成物は、適切であれば、あらゆる異性体の形態において、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、互変異性体である。]
[0041] スキーム1および2において、出発化合物および反応物質は、この調製法が説明されていない場合、市販されているか、または文献で説明されているか、さもなければ、文献で説明されている方法または当業者に知られている方法に従って調製することができるものである。]
[0042] 実施例
以下の実施例には、本発明による、幾つかの化合物の調製法が説明されている。これらの実施例は限定的なものではなく、本発明を説明するためだけのものである。例示された化合物の番号は、本発明係る幾つかの化合物の化学構造および物理的性質を記載した下記の表で付与された数字を意味する。]
[0043] (実施例1)
(化合物番号:1):{3−[2−(ピペリジン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール
トリエチルアルミニウムのトルエン2M溶液253μlを、アルゴン下および0℃にて、キシレン1ml中のピペリジン40μlの溶液に添加する。氷浴を取り除いて、6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(中間体3)100mgを加える。この反応混合液を、110℃にて30時間撹拌してから、水で希釈し、1N塩酸でpH3まで酸性化し、酢酸エチル、その後ジクロロメタンで抽出する。まとめた有機相を、減圧下において、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮乾固する。残留物を、ヘキサン、酢酸エチル、およびメタノールの勾配(47/50/3から0/84/16まで)で溶離が行なわれるシリカクロマトグラフィーによって精製すると、白色固体の形で3−[2−(ピペリジン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール72mgが得られる。]
[0044] (実施例2)
(化合物番号:2):{3−[2−(2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール
ピペリジン76mgを、アルゴン下に置かれた、無水ピリジン2ml中の6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(中間化合物3)50mgおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩72mgの懸濁液に添加する。この反応混合液を50℃にて48時間撹拌してから、減圧下で濃縮乾固する。残留物を、クロロホルム3mlで希釈し、水1mlで洗浄する。有機相を、減圧下において、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮乾固する。固形物をメタノールで滴定しフィルターで除去した後乾燥させると、白色固体の形で{3−[2−(2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール42mgが得られる。]
[0045] (実施例3)
(化合物番号:3):{3−[2−(モルホリン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール
モルホリン24.4μlを、N,N−ジメチルホルムアミド1ml中の6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(中間化合物3)50mg、ジイソプロピルエチルアミン95.5μl、1−[ビス](ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−1−オキシドヘキサフルオロリン酸(HATU)107mg、および1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)38mgの混合液に添加する。この反応混合液を、25℃にて16時間撹拌し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液1.6mlおよび水1mlで希釈してから、30分間撹拌する。固形物をフィルターで除去し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液5mlで洗浄した後、水5mlで2回、およびヘキサン5mlで2回洗浄すると、薄ピンク色固体の形で{3−[2−(モルホリン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール48mgが得られる。]
[0046] (実施例4)
(化合物番号:4):2−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン
1,2,5,6−テトラヒドロピリジン160μlを、アルゴン下に置かれた、無水ピリジン2ml中の6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(中間化合物1)120mgおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩224mgの懸濁液に添加する。この反応混合液を、50℃にて48時間撹拌してから、減圧下で濃縮乾固する。残留物を、ヘキサン、酢酸エチル、およびメタノールの勾配(47/50/3から0/84/16まで)で溶離が行なわれるシリカクロマトグラフィーによって精製すると、白色固体の形で2−(1,2,5,6−テトラヒドロピペリジン−1−イル)カルボニル−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン90mgが得られる。]
[0047] 下記に定義されている中間化合物は、本発明の化合物の調製に使用される。]
[0048] 中間化合物1:エチル6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩および6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
1.1:6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩エチル
ブロモピルビン酸エチル26.2mlを、DME380ml中の5−ジメチルアミノピリジン−2−アミン(J.Chem.Soc.Perkin1,68(1973))19.05gの溶液に添加する。この反応混合液を、20℃にて6時間撹拌してから、エタノール380mlを加えた後、20時間還流し、最後に、冷却後、減圧下で濃縮する。この固形物を、還流させているエチルエーテル350ml中に2回溶解して高温下でろ過した後、還流させている酢酸エチル350ml中に2回溶解して高温下で濾過すると、粗エチル6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸臭化水素塩39.66gが得られる。この塩を水800ml中に溶解し、激しく撹拌しながら、pH8から9になるまで固体炭酸ナトリウムで処理する。水相をジクロロメタン500mlで3回抽出し、まとめた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過および濃縮して乾固する。残留物を、ヘキサンおよび酢酸エチルの混合液(5/1から1/1まで)で溶離が行なわれるシリカカラム上のフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、以下の性質を有する、緑油の形状になったエチル6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸16.7gが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.35(s,1H)、7.81(d,J=2.2,1H)、7.45(d,J=10,1H)、7.34(dd,J=2.4,10,1H)、4.27(q,J=7.1,2H)、2.84(s,6H)、1.31(t,J=7.1,3H)。]
[0049] 1.2:6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
2Nの水酸化リチウム水溶液107mlを、テトラヒドロフラン220mlおよびメタノール9.5mlの混合液中のエチル6−ジメチルアミイミダゾ{1,2−a}ピリジン−2−カルボン酸塩16.7gの懸濁液に0℃にて添加する。次いで、この反応混合液を20℃まで再加熱し、4時間撹拌する。この反応混合液に、pHが4から5になるまで、2Nの塩酸を滴加し0℃に冷却する。沈殿物をろ過して除去し、エチルエーテル50mlで2回洗浄すると、以下の性質を有する、黄色固形体の形態の6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸14.8gが得られる。:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.67(s,1H)、8.18(d,J=2,1H)、7.88(dd,J=2.4,10,1H)、7.75(d,J=10,1H)、2.96(s,6H)、(1酸性水素(あまりはっきりとは見えない。))。]
[0050] 中間化合物2:エチル6−メトキシ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩および6−メトキシ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
2.1:エチル6−メトキシ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩エチル
この生成物は、5−ジメチルアミノピリジン−2−アミンの代わりに5−メトキシ−6−メチルピリジン−2−アミンを用いて、エチル6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩と同様に調製され、以下の性質を有する:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):1.37(d,J=6.8Hz,3H)、2.62(s,3H)、3.92(s,3H)、4.42(q,J=6.8Hz,2H)、7.70(d,J=9.8Hz,1H)、7.87(広帯域d,J=9.8Hz,1H)、8.73(広帯域s、1H)。]
[0051] 2.2:6−メトキシ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
この生成物は、6−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸の調製で説明した方法と同様の条件下で、エチル6−メトキシ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩を鹸化することによって調製され、以下の性質を有する:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):2.52(s,3H)、3.85(s,3H)、7.47(d,J=9.8Hz,1H)、7.54(d,J=9.8Hz,1H)、8.29(s,1H)。]
[0052] 中間化合物3:エチル6[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩および6[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
3.1:エチル6[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
予め脱気された、トルエンおよび水の混合液(5/1)475mlを、アルゴン環境下で、エチル6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩25g、3−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸13g、2−(ジクロロヘキシルホスフィノ)ビフェニル5g、酢酸パラジウム1.6g、およびリン酸カリウム19gの混合液に添加する。この反応混合液を、80℃にて16時間撹拌してから冷却し、水で希釈する。ジクロロメタン200mlで2回抽出した後、まとめた有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮乾固する。残留物を、酢酸エチルおよびメタノールの混合液(100/0から96/4まで)で溶離が行なわれるシリカカラム上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、以下の性質を有する、淡黄色固体の形態でエチル6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩16.1gが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.93(s,1H)、8.55(s,1H)、7.71−7.66(m,3H)、7.57(d,J=7.7,1H)、7.48(t,J=7.6,1H)、7.39(d,J=7.5,1H)、5.29(t,J=5.7,1H)、4.61(d,5.66,2H)、4.32(q,J=7.1,2H)、1.34(t,J=7.1,3H)。]
[0053] 3.2:6[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
2Nの水酸化リチウム水溶液90mlを、テトラヒドロフラン180mlおよびメタノール9mlの混合液中のエチル6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩17.9gの懸濁液に添加する。次に、この反応混合液を、20℃にて30分間撹拌する。2Nの塩酸を、pHが4から5になるまで、この反応混合液に滴加して0℃に冷却する。沈殿物をろ過により除去し、エチルエーテル50mlで2回洗浄すると、以下の性質を有する、白色固体の形態の6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸15.3gが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.97(s,1H)、8.52(s,1H)、7.77−7.67(m,3H)、7.57(d,J=7.7,1H)、7.48(t,J=7.6,1H)、7.39(d,J=7.5,1H)、5.7−4.8(広帯域s,1H)、4.60(s,2H)、(1酸性水素(あまりはっきりとは見えない。))。]
[0054] 中間化合物4:6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
4.1:エチル6−(6−アミノピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
2−アミノ−6−ブロモピリジン350mg、2−エトキシカルボニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−ボロン酸750mg、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム57mgを真空下で脱気してから、脱気ジオキサン20ml中にアルゴン下で懸濁する。2N炭酸ナトリウム水溶液を添加した後、この混合液を真空下で脱気してから、アルゴン下に設置し、90℃にて5時間加熱した後、重炭酸ナトリウム飽和溶液50mlおよびジクロロメタン50mlの混合液中で冷却、希釈および撹拌する。有機相を、減圧下において、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮乾固する。残留物を、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液で溶離が行われるシリカクロマトグラフィーにかける。予想される生成物を含む画分をまとめて、減圧下で濃縮乾固すると、以下の性質を有するエチル6−(6−アミノピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩446mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):9.13(dd,J=1.0,1.6 1H)、8.61(d,J=0.7,1H)、7.94(dd,J=1.8,9.6,1H)、7.65(d,J=9.6,1H)、7.50(t,J=8.1,1H)、7.07(d,J=7.0,1H)、6.48(dd,J=0.3,8.1,1H)、6.08(広帯域s,2H)、4.33(q,J=7.1,2H)、1.33(t,J=7.1,3H)。]
[0055] 質量スペクトル(APCI):m/z=283[M+H]+。]
[0056] 4.2:エチル6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩およびエチル6−(6−{ビス[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
二炭酸ジ(tert−ブチル)1.14mlを、アセトニトリル5ml中のエチル6−(6−アミノピリジン−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩700mgおよび4−ジメチルアミノピリジン25mgの懸濁液に添加する。この混合液を、25℃にて16時間撹拌してから濃縮する。残留物を、酢酸エチルおよびヘキサンの勾配(50/50から100/0まで)で溶離が行なわれるシリカクロマトグラフィーにかけると、以下の性質を有するエチル6−(6−{ビス[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩370mg:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):9.23(s,1H)、8.65(s,1H)、8.06−7.98(m,2H)、7.95(d,J=7.7,1H)、7.76(d,J=9.6,1H)、7.43(d,J=7.8,1H)、4.33(q,J=7.0,2H)、1.43(s,18H)、1.34(t,J=7.1,3H)。]
[0057] 質量スペクトル(APCI):m/z=483[M+H]+;および
6−(6−{([1,1−ジメチルエトキシ]カルボニル)アミノ}ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩エチル163mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):9.28(s,1H)、8.50(s,1H)、8.04−8.00(m,2H)、7.95(d,J=7.8,1H)、7.70(d,J=9.6,1H)、7.38(d,J=7.9,1H)、4.31(q,J=7.0,2H)、1.39(s,15 9H)、1.33(t,J=7.1,3H)、
質量スペクトル(APCI):m/z=383[M+H]+。]
[0058] 4.3:6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
2Mの水酸化リチウム水溶液0.9mlを、テトラヒドロフランおよびメタノールの50:1混合液4.73ml中のエチル6−(6−{ビス[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩292mgの溶液に添加する。この反応混合液を、25℃にて7時間撹拌してから、pHが3になるまで、2Nの塩酸を0℃にて滴加する。20分後、形成され沈殿物をろ過によって除去し、水(20ml)およびジエチルエーテル(20ml)で洗浄してから、減圧下で乾燥させると、以下の性質を有する、淡褐色固体の形態の6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸195mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):13.5−12.0(br,1H)、9.80(s,1H)、9.24(s,1H)、8.51(s,1H)、8.03(dd,J=1.5,9.6 1H)、7.88(app,t,J=8.0,7.8,1H)、7.77(d,J=8.2,1H)、7.73(d,J=7.5,1H)、1.50(s,9H)。]
[0059] 中間化合物5:6−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
5.1:エチル6−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
炭酸セシウム3.18g、ジオキサン25ml、水9.3ml、2−ヨードピリジン500mg、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム89mg、およびエチル6(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸臭化水素酸(1:1)848mgの混合液を、110℃にて2時間加熱してから、部分濃縮し、ジクロロメタンで希釈し、濾過する。有機相を水で洗浄し、減圧下において、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮乾固する。残留物を、ジクロロメタンおよびシクロヘキサンの混合液(80/20)で溶離が行われるシリカカートリッジクロマトグラフィーにかける。予想される生成物を含む画分をまとめて、減圧下で濃縮乾固すると、以下の性質を有する、褐色油の形状になったエチル6−ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩317mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):1.34(t,J=7.0Hz,3H)、4.33(q,J=7.0Hz,2H)、7.42(ddd,J=7.5,5.5,2.0Hz,1H)、7.33(d,J=9.3Hz,1H)、7.85−8.02(m,2H)、8.07(dd,J=9.3,2.0Hz,1H)、8.64(s,1H)、8.70(広帯域d,J=5.5Hz,1H)、9.36(広帯域s,1H);
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z268[M+H]+。]
[0060] 5.2:6−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩317mgを、中間化合物4の調製(工程4.3)について説明された条件と同様の条件下で鹸化すると、以下の性質を有する、ペースト状のピンク色固体の形で6−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸280mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):7.47(m,1H)、7.83(d,J=9.8Hz,1H)、7.99(dt、J=8.5,2.0Hz,1H)、8.06(d,J=8.5Hz,1H)、8.31(広帯域d,J=9.8Hz,1H)、8.73(m,2H)、9.52(広帯域s,1H);
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z240[M+H]+。]
[0061] 中間化合物6:エチル6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩および6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
6.1:エチル6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
4−ヨード−1−(トリフェニルメチル)イミダゾール873mg、2−エトキシカルボニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−ボロン酸750mg、酢酸パラジウム23mg、および(2−ビフェニル)−ジクロヘキシルホスフィン70mgを真空下で脱気してから、トルエン15ml、水5ml、およびN−メチルピロリドン5mlの脱気混合液中にアルゴン下で懸濁する。リン酸カリウム950mgを加えた後、この混合液を真空下で脱気してから、アルゴン下に置き、マイクロ波照射下で、100℃にて15分間加熱し、その後、重炭酸ナトリウム飽和溶液50mlおよびジクロロメタン50mlの混合液中で冷却、希釈および撹拌する。有機相を、減圧下において、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮乾固する。残留物を、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液で溶離が行なわれるシリカクロマトグラフィーにかける。予想される生成物を含む画分をまとめ、減圧下で濃縮乾固すると、以下の性質を有する、エチル6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩508mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.97(s,1H)、8.54(s,1H)、7.76−7.72(m,1H)、7.56−7.52(m,3H)、7.47−7.37(m,9H)、7.20−7.17(m,6H)、4.31−4.27(m,2H)、1.34−1.20(m,3H);
質量スペクトル(APCI):m/z=499[M+H]+。]
[0062] 6.2:6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩500mgを、中間化合物4の調製(工程4.3)で説明した条件と同様の条件下で鹸化すると、以下の性質を有する、6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸346mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):9.01(s,1H)、8.51(s,1H)、7.83(d,J=9.5,1H)、7.59−7.56(m,3H)、7.47−7.37(m,9H)、7.20−7.17(m,6H)。交換可能プロトンは観察されない;
質量スペクトル(APCI):m/z240[M+H]+。]
[0063] 中間化合物7:6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
7.1エチル6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
エチル6—ヨードイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩100mg、1−(トリイソプロピルシリル)ピロール−3−ボロン酸135mg、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)18mgを真空下で脱気してから、アルゴン下で、1,2−ジメトキシエタン1.5ml、エタノール1.5ml、および2N炭酸ナトリウム水溶液316μlの脱気混合液中に懸濁する。この反応混合液を、還流しながら4時間加熱してから、重炭酸ナトリウム飽和溶液5mlおよびジクロロメタン5mlの混合液中で冷却、希釈および撹拌する。有機相を、減圧下において、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮乾固する。残留物を、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液(50/50)で溶離が行なわれるシリカクロマトグラフィーにかける。予想される生成物を含む画分をまとめ、減圧下で濃縮乾固すると、以下の性質を有するエチル6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩121mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.76(s,1H)、8.45(s,1H)、7.70(dd,J=1.9,9.7 1H)、7.59(d,J=9.7 3H)、7.37(広帯域s,1H)、6.94(m,1H)、6.63(m,1H)、4.33(q,J=6.9,2H)、1.61−1.50(m,3H)、1.33(t,J=6.9,3H)、1.10−1.03(m,18H);
質量スペクトル(APCI):m/z=412[M+H]+。]
[0064] 7.2:6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩酸塩(1:1)
6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩エチル292mgを、中間化合物4の調製(工程4.3)で説明した条件と同様の条件下で鹸化すると、以下の性質を有する、白色固体の形態の6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩酸塩(1:1)140mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):11.07(広帯域s,1H)、8.73(s,1H)、8.39(s,1H)、7.69(dd,J=1.3,9.5,1H)、7.59(d,J=9.5,1H)、7.31(s,1H)、6.86(s,1H)、6.46(s,1H);
質量スペクトル(APCI):m/z=228[M+H]+。]
[0065] 中間化合物8:6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
8.1:エチル6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
以下の性質を有する、この生成物は、中間化合物7の調製(工程7.1)で説明した条件と同様の条件下で、1−(トリイソプロピルシリル)ピロール−3−ボロン酸の代わりにピラゾール−3−ボロン酸を用いて調製される:
1HNMRスペクトル(d4−MeOD,δ in ppm):8.89(t,J=1.2,2.4,1H)、8.45(d,J=0.6,1H)、7.89(d,J=9.0,1H)、7.76(広帯域s,1H)、7.67(d,J=9.5,1H)、6.77(d,J=2.4,1H)、4.42(q,J=7.1,2H)、1.43(t,J=7.1,3H);
質量スペクトル(APCI):m/z=257[M+H]+。]
[0066] 8.2:6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩128mgを、中間化合物4の調製(工程4.3)で説明した条件と同様の条件下で鹸化すると、以下の性質を有する、白色固体の形態の6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸113mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):13.50−12.50(広帯域s,1H)、9.03(s,1H)、8.40(s,1H)、7.83−7.80(m,2H)、7.63(d,J=9.4,1H)、6.74(s,1H)。]
[0067] 中間化合物9:6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
9.1:エチル6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
以下の性質を有する、この生成物は、中間化合物7の調製(工程7.1)で説明した条件と同様の条件下で、1−(トリイソプロピルシリル)ピロール−3−ボロン酸の代わりにフラン−2−ボロン酸を用いて調製される:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.78(s,1H)、8.44(s,1H)、7.72(dd,J=1.8,9.6,1H)、7.63−7.60(m,2H)、6.89(d,J=3.4,1H)、6.57(dd,J=1.8,3.4,1H)、4.42(q,J=7.1,2H)、1.42(t,J=7.1,3H);
質量スペクトル(APCI):m/z=257[M+H]+。]
[0068] 9.2:6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩384mgを、中間化合物1の調製(工程1.3)で説明した条件と同様の条件下で鹸化すると、以下の性質を有する6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸256mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.86(s,1H)、8.38(s,1H)、7.80(dd,J=1.7,9.5,1H)、7.67−7.64(m,2H)、6.90(d,J=3.4,1H)、6.60(dd,J=1.8,3.4,1H)。]
[0069] 中間化合物10:6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
10.1:エチル6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
以下の性質を有する、この生成物は、中間化合物7の調製(工程7.1)で説明した条件と同様の条件下で、1−(トリイソプロピルシリル)ピロール−3−ボロン酸の代わりにフラン−3−ボロン酸を用いて調製される:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.86(s,1H)、8.45(s,1H)、8.28(s,1H)、7.82(s,1H)、7.66(s,2H)、6.95(s,1H)、4.31(q,J=7.1,2H)、1.33(t,J=7.1,3H);
質量スペクトル(APCI):m/z=257[M+H]+。]
[0070] 10.2:6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩384mgを、中間化合物4の調製(工程4.3)で説明した条件と同様の条件下で鹸化すると、以下の性質を有する6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸287mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.86(s,1H)、8.38(s,1H)、8.27(s,1H)、7.81(s,1H)、7.64(s,2H)、6.95(s,1H);
質量スペクトル(APCI):m/z=229[M+H]+。]
[0071] 中間化合物11:6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
11.1:エチル6(5−ホルミルフラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
エチル6−ヨードイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩2g、5−ホルミルフラン−2−ボロン酸1.42g、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム231mgを真空下で脱気してから、ジオキサン30mlおよび2N炭酸ナトリウム水溶液9.4mlの脱気混合液中にアルゴン下で懸濁する。この反応混合液を、90℃にて5時間加熱した後、20℃にて16時間撹拌してから、濃縮乾固する。残留物を、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液(90/10)、次いで、酢酸エチルで、次いで、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液(99/1)で溶離が行われるシリカクロマトグラフィーにかける。予想される生成物を含む画分をまとめ、減圧下で濃縮乾固すると、以下の性質を有するエチル6−(5−ホルミルフラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩884mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):9.64(s,1H)、9.20(s,1H)、7.86−7.74(m,2H)、7.72(d,J=3.8,1H)、7.37(d,J=3.8,1H)、4.33(q,J=7.0,2H)、1.33(t,J=7.1,3H);
質量スペクトル(APCI):m/z=285[M+H]+。]
[0072] 11.2:エチル6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
水素化ホウ素ナトリウム123mgを、エタノール15ml中のエチル6−(5−ホルミルフラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩770mgの懸濁液に添加する。この反応混合液を、25℃にて90分間撹拌してから、ジクロロメタン10mlおよび炭酸ナトリウム半飽和水溶液3mlで希釈および撹拌する。この有機相を、減圧下において、分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮する。残留物を、溶離がジクロロメタンおよびメタノールの混合液(98/2)で行われるシリカクロマトグラフィーにかける。予想される生成物を含む画分をまとめ、減圧下で濃縮乾固する。得られた固形物をジクロロメタン5mlから滴定し、ろ過により除去して乾燥させると、以下の性質を有する、白色固体の形態のエチル6−[5−ホルミルフラン−2−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩403mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.89(s,1H)、8.60(s,1H)、7.70(m,2H)、6.98(d,J=3.3,1H)、6.45(d,J=3.3,1H)、5.30(t,J=5.3,1H)、4.47(d,J=;
質量スペクトル(APCI):m/z=287[M+H]+。]
[0073] 11.3:6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩400mgを、中間化合物4の調製(工程4.3)で説明した条件と同様の条件下で鹸化すると、以下の性質を有する、白色固体の形態の6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸346mgが得られる。]
[0074] 1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):9.06(s,1H)、8.73(s,1H)、8.03(d,J=9.5,1H)、7.82(d,J=9.5,1H)、7.09(d,J=3.3,1H)、6.49(d,J=3.2,1H)、4.49(s,2H);
質量スペクトル(APCI):m/z=259[M+H]+。]
[0075] 中間化合物12:6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
12.1:エチル6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩エチル
エチル6−ヨードイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩1g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)350mg、および塩化リチウム360mgを真空下で脱気してから、脱気ジオキサン15ml中にアルゴン下で懸濁する。2[トリ(n−ブチル)スタンニル]オキサゾール5gを添加した後、この反応混合液を、90℃にて3.5時間加熱してから、1Mフッ化カリウム水溶液100mlおよび酢酸エチル200mlの混合液で冷却、希釈、および撹拌する。水相を酢酸エチル200mlで抽出し、まとめた有機相を、塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、減圧下において、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、および濃縮乾固する。残留物を、酢酸エチルおよびヘキサン(80/20から100/0まで)の勾配で溶離が行なわれるシリカクロマトグラフィーにかける。予想される生成物を含む画分をまとめて、減圧下で濃縮乾固すると、以下の性質を有する、黄色粉末の形状のエチル6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩530mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):9.30(d,J=0.8,1H)、8.68(s,1H)、8.30(s,1H)、7.85(dd,J=1.7,9.5,1H)、7.79(d,J=9.5,1H)、7.44(d,J=0.6,1H)、4.33(q,J=7.0,2H)、1.33(t,J=7.1,3H);
質量スペクトル(APCI):m/z=258[M+H]+。]
[0076] 12.2:6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩512mgを、中間化合物4の調製(工程4.3)で説明した条件と同様の条件下で鹸化すると、以下の性質を有する、白色固体の形態の6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸365mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):9.41(s,1H)、8.73(s,1H)、8.34(s,1H)、8.05(dd,J=1.5,9.5,1H)、7.86(d,J=9.5,1H)、7.48(s,1H)。]
[0077] 中間化合物13:6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
13.1:エチル6−[エトキシ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
ナトリウムエタンチオラート470mgを、エタノール15mlおよびジクロロメタン10mlの混合液中のエチル6−シアノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩1g(J.Med.Chem.(1998),41(22),4317)の溶液に添加し、0℃まで冷却する。この反応混合液を、25℃にて5時間撹拌して濾過し、濾液を蒸発乾固する。残留物を、ジクロロメタンおよびメタノール(98/2)の混合液で溶離が行なわれるシリカクロマトグラフィーにかけると、以下の性質を有する、淡黄色固体の形態のエチル6−[エトキシ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩625mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):9.17(s,1H)、9.04(s,1H)、8.64(s,1H)、7.84(m,1H)、7.68(m,1H)、4.33(q,J=7.1,4H)、1.34(t,J=7.2,6H);
質量スペクトル(APCI):m/z=262[M+H]+。]
[0078] 13.2:エチル6−[ヒドラジノ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
ヒドラジン水和物0.2mlを、エタノール12ml中のエチル6−[エトキシ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩625mgの溶液に0℃から5℃にて滴加する。この反応混合液を2時間撹拌してから、ヒドラジン水和物73μlを加え、温度を25℃まで上げながら、この混合液をさらに2時間撹拌する。この反応混合液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を乾燥させると、以下の性質を有するエチル6−[ヒドラジノ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩600mgが得られ、これ以上精製することなしに引き続き合成に使用される:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.77(広帯域s,1H)、8.49(s,1H)、7.70(m,1H)、7.53(d,J=9.6,1H)、5.67(s,2H)、5.15(広帯域s,2H)、4.33(q,J=7.1,2H)、1.32(t,J=7.1,3H);
質量スペクトル(APCI):m/z=248[M+H]+。]
[0079] 13.3:エチル6(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
ギ酸6ml中のエチル6−[ヒドラジノ(イミノ)メチル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩580mgの懸濁液を、85℃にて20時間加熱する。この反応混合液を、この最初の量の20%未満にまで濃縮し、水20mlで希釈する。pHが8.9になるまで、0から5℃にて固体水酸化ナトリウムを加える。沈殿物をろ過して除去した後、残留物を、ジクロロメタンおよびメタノール(98/2)の混合液で溶離が行われるシリカクロマトグラフィーによって精製すると、以下の性質を有するエチル6(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩320mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):14.5−14.0(広帯域s,1H)、9.25(s,1H)、8.69(s,1H)、8.63(広帯域s,1H)、7.94(dd,J=9.5,1.5,1H)、7.73(d,J=9.5,1H)、4.33(q,J=7.0,2H)、1.33(t,J=7.0,3H);
質量スペクトル(APCI):m/z=258[M+H]+。]
[0080] 13.4:6(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩320mgを、中間化合物4の調製(工程4.3)で説明した条件と同様の条件下で鹸化すると、以下の性質を有する、灰白色固体の形態の6(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸238mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):14.5−14.2(広帯域s,1H)、9.26(s,1H)、8.66−8.62(m,2H)、7.91(d,J=9.1,1H)、7.73(d,J=9.6,1H)。]
[0081] 中間化合物14:6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
14.1:エチル6−[(トリメチルシリル)エチニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
エチル6−ヨードイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩4g、エチニルトリメチルシラン2.63ml、およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム888mgの混合液を真空下で脱気する。脱気されたN,N−ジメチルホルムアミド240mgおよびトリエチルアミン3.52mlを加える。この反応混合液をアルゴン下で脱気してから、50℃にて50時間撹拌した後、水20mlで冷却し、希釈する。沈殿物をろ過によって除去し、水5mlで洗浄してから、残留物を、酢酸エチルおよびヘキサン(50/50から90/10まで)の混合液で溶離が行われるシリカクロマトグラフィーにかける。予想される生成物を含む画分をまとめて、減圧下で濃縮乾固すると、以下の性質を有する、灰白色固体の形態のエチル6−[(トリメチルシリル)エチニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩3.6gが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.61(s,1H)、8.22(s,1H)、7.36(d,J=9.5,1H)、7.07(dd,J=9.5,1.7,1H)、4.07(q,J=7.1,2H)、1.08(t,J=7.1,3H)、0.01(s,9H);
質量スペクトル(APCI):m/z=287[M+H]+。]
[0082] 14.2:エチル6−エチニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
テトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウムの1M溶液1.58mlを、無水テトラヒドロフラン10ml中のエチル6−[(トリメチルシリル)エチニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩500mgの0℃に冷却された溶液に添加する。この反応混合液を30分間撹拌してから、水5mlを加えて、ジクロロメタン20mlで3回抽出を行う。この生成物を、酢酸エチルおよびヘキサンの(1/3から1/1まで)の混合液で溶離が行われるシリカクロマトグラフィーによって精製する。予想される生成物を含む画分をまとめて、減圧下で濃縮乾固すると、以下の性質を有する、黄色固体の形態のエチル6−エチニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩280mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):8.86(d,J=1.0,1H)、8.50(d,J=0.6,1H)、7.63(d,J=9.4,1H)、7.37(d,J=1.7,9.4,1H)、4.32(m,3H)、1.32(t,J=7.1Hz,3H);
質量スペクトル(APCI):m/z=215[M+H]+。]
[0083] 14.3:エチル6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩
ヨウ化第一銅9.8mgを、N,N−ジメチルホルムアミドおよびメタノールの混合液(9/1)4ml中のエチル6−エチニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩220mgおよびアジドトリメチルシラン0.21mlの溶液に添加する。この反応混合液を、100℃にて2時間撹拌してから、冷却し、ジクロロメタン4mlで希釈した後、アルミナでろ過して濃縮乾固する。残留物を、ジクロロメタンおよびメタノール(97/3)の混合液で溶離が行われるシリカクロマトグラフィーにかける。予想される生成物を含む画分をまとめて、減圧下で濃縮乾固すると、以下の性質を有する、灰白色固体の形態のエチル6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩125mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):15.5−15.0(広帯域s,1H)、9.14(dd,J=1.1,1.5,1H)、8.60(d,J=0.5,1H)、8.40(広帯域s,1H)、7.82(dd,J=1.7,9.5,1H)、7.75(d,J=9.5,1H)、4.33(q,J=7.1,2H)、1.33(t,J=7.1,3H);
質量スペクトル(APCI):m/z=258[M+H]+。]
[0084] 14.4:6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩125mgを、中間化合物4の調製(工程4.3)で説明した条件と同様の条件下で鹸化すると、以下の性質を有する、白色固体の形態の6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸72mgが得られる:
1HNMRスペクトル(d6−DMSO,δ in ppm):16.0−15.0(広帯域s,1H)、9.23(s,1H)、8.62(s,1H)、8.46(広帯域s,1H)、7.96(dd,J=1.4,9.5,1H)、7.80(d,J=9.5,1H)。]
[0085] 一般式(I)の化学構造(表1)および本発明に係る化合物の幾つかの例の分光学的特性(表2)が、以下の表に具体的に示されている。]
[0086] 表1において:
−「塩」欄の「−」は遊離塩基型の化合物を表し、
−「HCl」は、塩酸塩型の化合物を表し、
−「CF3COOH」は、トリフルオロ酢酸塩型の化合物を表し、
−括弧内の比率は、(塩基:酸)の比率である。]
[0087] ]
[0088] 本発明に係る化合物は、NOTに対する調節作用を測定することを可能にする薬理検定の対象となってきた。]
[0089] N2A細胞に対するインビトロ活性の評価
本発明に係る化合物の活性を、マウスNurrl受容体を内生的に発現し、ルシフェラーゼレポーター遺伝子に結合したNOT結合応答要素(NBRE)によって安定的に形質転換されている細胞株(N2A)について評価した。EC50値は0.01nMから1000nMまでである。この検定は、下記に記載された方法に従って行なわれた。]
[0090] Neuro−2A細胞株は、標準的な商業的供給源(ATCC)に由来する。Neuro−2Aクローンは、Aアルビノマウス系統に由来する自然発生癌から、R.J.Klebeらによって得られたものである。このNeuro−2A株を、8NBRE−ルシフェラーゼで形質転換させる。N2A−8NBRE細胞を、ウシ胎仔血清10%、ブドウ糖4.5g/l、およびジェネティシン0.4mg/mlを添加したDMEMを含む75cm2培養フラスコ内で集密になるまで培養する。1週間培養した後、細胞を、0.25%のトリプシンで30秒間処理して回収した後、ブドウ糖4.5g/lおよびHyclone脱脂血清10%を含むフェノールレッド不含DMEM中に再懸濁し、透明底の96穴白色プレートに沈殿させる。生成物を添加する前に、細胞を、各ウェル75μl中に60000の割合で沈殿させる。生成物を25mlにして適用し、さらに24時間温置する。測定する日に、等量(100μl)のSteadyliteを各ウェルに加えた後、細胞を完全に溶解してシグナル発生量が最大になるよう30秒間放置する。その後、粘着フィルムで密閉してから、プレートを、マイクロプレート用ルミネッセンスカウンターで測定する。生成物は、10−2Mの原液の形で調製し、その後、100%DMSOで希釈する。各生成物濃度を、細胞とともに温置する前に培養培地で予備希釈して、各生成物濃度が、最終濃度0.625%のDMSOを含むようにする。]
[0091] 例えば、化合物番号:7、8、17、30、35、および43はそれぞれ、EC50値が5nM、0.8nM、6.7nM、56nM、11nM、および2.4nMであった。]
[0092] このように、本発明に係る化合物が、NOTに対し調節作用を有することは明らかである。]
[0093] 即ち、上記で定義された式(I)の化合物から選択された化合物である、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジンおよび2−(4−チオモルホリン−1−イルカルボニル)−6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン、ならび医薬的に許容される酸とのこれら化合物の付加塩は、NOT受容体に関連した疾患の治療または予防において、治療に利用する薬剤を調製するのに使用することができる。]
[0094] そのため、本発明の別の態様によれば、本発明の内容は、上記で定義された式(I)の化合物である、2(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジンおよび2(4−チオモルホリン−1−イルカルボニル)−6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン、ならび医薬的に許容される酸とのこれら化合物の付加塩から選択された化合物を含む薬剤、より具体的には、式(I)の化合物、または医薬的に許容される酸との付加塩の一つを含む薬剤である。]
[0095] これらの薬剤は、治療用、特に、以下の疾患の治療および予防に用いられる:神経変性疾患、例えば、パーキンソン病、アルツハイマー病、またはタウオパシー(例えば、進行性核上麻痺、前頭側頭認知症、大脳皮質基底核変性症、またはピック病)など;虚血外傷、頭蓋外傷、および癲癇などの脳外傷、統合失調症、うつ病、物質依存症、もしくは注意欠陥多動性障害などの精神疾患;中枢神経系の炎症性疾患、例えば、多発性硬化症、脳炎、脊髄炎、および脳脊髄炎、ならびにその他の炎症性疾患、例えば、血管病変、アテローム性動脈硬化症、関節の炎症、関節症もしくは関節リウマチなど;変形性関節炎、クローン病、潰瘍性大腸炎;アレルギー性炎症性疾患、例えば、喘息など;自己免疫疾患、例えば、1型糖尿病、紅斑性狼瘡、強皮症、ギラン・バレー症候群、アジソン病、およびその他の免疫介在性疾患;骨粗鬆症;または癌。]
[0096] このように、本発明は、前記疾患の一つの治療および予防における、上記で定義された式(I)の化合物である、2(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジンおよび2−(4−チオモルホリン−1−イルカルボニル)−6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン、ならびに医薬的に許容される酸とのこれら化合物の付加塩から選択された化合物を対象とする。]
[0097] 具体的な実施形態によれば、これらの薬剤は、癌以外の上記疾患の一つを治療および予防する際に用いられる。]
[0098] 別の態様によれば、本発明は、上記化合物から選択された化合物を、上記疾患の一つを治療および予防するための薬剤を調製する際に利用することに関する。]
[0099] また、これらの化合物は、幹細胞の移植および/または移植片に関連した治療としても利用される。]
[0100] 別の態様によれば、本発明は、活性成分として、上記で定義された化合物群から選択された化合物を含む医薬組成物に関する。これらの医薬組成物は、上記で定義された化合物群から選択された少なくとも一つの化合物または前記化合物の医薬的に許容される塩の有効量、および、少なくとも一つの医薬的に許容される賦形剤を含む。]
[0101] 前記賦形剤は、医薬品の形態および所望の投与方法に応じて、当業者にとって既知の通常の賦形剤の中から選択される。]
[0102] 経口投与用、舌下投与用、皮下投与用、筋肉内投与用、静脈内投与用、局所性投与用、局所投与用、気管内投与用、鼻腔内投与用、経皮投与用、または直腸投与用の本発明の医薬組成物において、上記で定義された化合物群またはこの塩から選択された活性成分は、単位投薬形態にして、従来からの医薬用賦形剤との混合物として、上記の障害または疾患を予防または治療するために動物またはヒトに投与することができる。]
[0103] 適切な単位投薬形態は、経口型、例えば、錠剤、軟ゼラチンカプセル剤もしくは硬ゼラチンカプセル剤、粉末剤、顆粒剤、および経口液剤もしくは経口懸濁剤など、舌下投与、口腔内投与、気管内投与、眼内投与、もしくは鼻腔内投与のための形態、または吸入により投与するための形態、局所投与、経皮投与、皮下投与、筋肉内投与、もしくは静脈内投与のための形態、直腸投与のための形態、ならびに埋め込み用の形態を含む。局所適用には、本発明に係る化合物を、クリーム剤、ゲル剤、軟膏剤、または水薬にして使用することができる。]
[0104] 一例として、錠剤形態になった本発明に係る化合物の単位投薬形態は、以下の成分を含むことが可能である:
本発明に係る化合物 50.0mg
マンニトール223.75mg
クロスカルメロースナトリウム6.0mg
トウモロコシでんぷん15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース2.25mg
ステアリン酸マグネシウム3.0mg
より高い投与量またはより低い投与量が適切である特別な場合があるかもしれないが、このような投与量は、本発明の範囲を逸脱しない。慣行によれば、それぞれの患者に適切な投与量は、投与方法および該患者の体重ならびに反応に応じて、医師が決定する。]
[0105] 本発明は、別の態様によれば、上記で定義された化合物群から選択された化合物、またはこの医薬的に許容される一つの塩の有効量を患者に投与することを含む、上記の病変を治療する方法にも関する。]
実施例

[0106] 上記した本発明の内容は全て、特に、薬剤、医薬組成物、および治療法は、より具体的には、上記で定義された化合物のサブセットにも関すると理解される。]
权利要求:

請求項1
塩基の形態、または酸との付加塩の形態における、式(I)の化合物であって、式中、XおよびYは、これらを担持する窒素元素とともに、飽和型または部分飽和型で単環式または二環式の5員から10員の環状アミンであって、ハロゲン原子または(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、シアノ基、NRaRb基またはCOOR8基(前記(C1−C6)アルキル基および(C1−C6)アルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子によって置換されていてもよい。)によって置換されていてもよいO、S、またはNから選択される1個から4個のさらなるヘテロ原子を含んでいてもよい環状アミンを形成し;R1は、水素原子、ハロゲン原子または(C1−C6)アルコキシ基、(C1−C6)アルキル基、またはNRcRd基(該アルキル基およびアルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子、またはヒドロキシル基、アミノ基、または(C1−C6)アルコキシ基によって置換されている可能性がある。)を表し;R2は、以下の基:水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、NRaRb基、(C1−C6)アルコキシ基、またはフェニル基から互いに独立して選択される1個以上の基によって置換されていてもよい(C1−C6)アルキル基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子またはNRaRb基から互いに独立して選択される1個以上の基によって置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ基、(C2−C6)アルケニル基、(C2−C6)アルキニル基、−CO−R5基、−CO−NR6R7基、−CO−O−R8基、NR9−CO−R10基、−N=CH−NRaRb基、NR11R12基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシイミノアルキル基、またはアルコキシイミノアルキル基、(C1−C6)アルキルチオ基、(C1−C6)アルキルスルフィニル基、(C1−C6)アルキルスルホニル基、((C1−C6)アルキル)3)シリルエチニル基、−SO2−NR9R10基、以下の原子または基:ハロゲン、(C1−C6)アルコキシ、シアノ、NRaRb、−CO−R5、−CO−NR6R7、−CO−O−R8、(C1−C6)アルキル(1個以上のヒドロキシル基またはNRaRb基によって置換されていてもよい。)、から互いに独立して選択される1個以上の基によって置換されていてもよいフェニル基、ハロゲン原子または(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、シアノ基、NRaRb基、またはCOOR8基(該(C1−C6)アルキル基および(C1−C6)アルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子またはヒドロキシル基によって置換されていてもよい。)によって置換されていてもよい複素環基;のうちの一つを表し;R3は、水素原子、(C2−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基またはハロゲン原子を表し;R4は、水素原子、(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)アルコキシ基またはフッ素原子を表し;R5は、水素原子、フェニル基または(C1−C6)アルキル基を表し;R6およびR7は同一であっても異なってもよく、水素原子もしくは(C1−C6)アルキル基を表すか、または、N、O、またはSから選択される更なるヘテロ原子を含んでいてもよい4員から7員の環を、R6およびR7を担持する窒素原子とともに形成しており;R8は(C1−C6)アルキル基を表し;R9およびR10は同一であっても異なってもよく、水素原子または(C1−C6)アルキル基を表し;R11およびR12は同一であっても異なってもよく、水素原子または(C1−C6)アルキル基を表し;RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子もしくは(C1−C6)アルキル基であるか、またはRaおよびRbを担持する窒素原子とともに4員から7員の環を形成しており;Rcは水素であり、ならびにRdは(C1−C6)アルキルであり、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジンおよび2−(4−チオモルホリン−1−イルカルボニル)−6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジンを除く、化合物。
請求項2
R2が水素原子または塩素原子以外であることを特徴とする、請求項1に記載された式(I)の化合物。
請求項3
請求項1および2のいずれか一項に記載された式(I)の化合物であって、R2が、以下の基:(C1−C6)アルコキシ基、NR11R12基、−CO−R5基または(C1−C6)アルキル基(自身がヒドロキシル基によって置換されていてもよい。)から選択される基によって置換されていてもよいフェニル基、NRaRb基によって置換されていてもよい複素環基;のうちの一つを表し;R5が(C1−C6)アルキル基を表し;R11およびR12が、同一であっても異なってもよく、水素原子または(C1−C6)アルキル基を表し;RaおよびRbが、互いに独立して、水素原子または(C1−C6)アルキル基であることを特徴とする化合物。
請求項4
請求項1から3のいずれか一項に記載された式(I)の化合物であって、XおよびYが、これらを担持する窒素元素とともに、飽和型または部分飽和型で単環式または二環式の5員から10員の環状アミン(OまたはSから選択される、更なるヘテロ原子を含んでいてもよく、ならびにハロゲン原子から選択される基によって置換されていてもよい)を形成することを特徴とする化合物。
請求項5
請求項1から4のいずれか一項に記載された式(I)の化合物であって、−NXYが、ジヒドロベンゾオキサジン基、インドリン基、イソインドリン基、モルホリン基、ピペリジン基、ピロリジン基、ピロリン基、テトラヒドロピリジン基、テトラヒドロキノリン基、チオモルホリン基、またはテトラヒドロチエノピリジン基(ハロゲン原子によって置換されていてもよい。)を表し;R2が、以下の基:(C1−C6)アルコキシ基、NR11R12基、ハロゲン、(C1−C6)アルコキシ基、またはヒドロキシル基もしくは(C1−C6)アルキル基(C(O)R5基によって置換されていてもよい。)から選択された基によって置換されていてもよいフェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、フリル基、オキサゾリル基、トリアゾリル基、ピロリル基、またはイミダゾリル基(ヒドロキシル基によって置換されていてもよいNRaRb基または(C1−C6)アルキル基によって置換されていてもよい。);のうちの一つを表し;R5が(C1−C6)アルキル基を表し;R11およびR12が、同一であっても異なってもよく、水素原子または(C1−C6)アルキル基を表し;RaおよびRbが、互いに独立して、水素原子または(C1−C6)アルキル基であり;R1、R3、およびR4が、水素原子を表すことを特徴とする化合物。
請求項6
塩基の形態、または酸との付加塩の形態における、請求項1から5のいずれか一項に記載された式(I)の化合物であって、−NXYが、ジヒドロベンゾオキサジン基、フッ素原子によって置換されていてもよいインドリン基、イソインドリン基、モルホリン基、ピペリジン基、ピロリジン基、ピロリン基、テトラヒドロピリジン基、テトラヒドロキノリン基、チオモルホリン基、またはテトラヒドロチエノピリジン基を表し;R2が、メトキシ基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシメチルエチル基、アセチル基、またはN−ジメチル基によって置換されているフェニル基;アミノ基によって置換されていてもよいピリジル基;ピラゾリル基;ヒドロキシメチル基によって置換されていてもよいフリル基;オキサゾリル基;トリアゾリル基;ピロリル基;またはイミダゾイル基を表し;R1、R3、およびR4が、水素原子を表すことを特徴とする化合物。
請求項7
請求項1から6のいずれか一項に記載された化合物であって、{3−[2−(ピペリジン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、{3−[2−(2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、{3−[2−(モルホリン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、2−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、{3−[2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、{3−{2−[6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、{3−[2−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、{3−[2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、{3−[2−(ピロリジン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、{3−[2−[(4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、2−(2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イルカルボニル)−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、{3[2−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、{3−[2−(1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、2(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、2−(1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イルカルボニル)−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、N,N−ジメチル−2−(ピペリジン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、2−[(6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)カルボニル]−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、N,N−ジメチル−2−(モルホリン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、2−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イルカルボニル)−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、{3−[2−(チオモルホリン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]フェニル}メタノール、N,N−ジメチル−2−(ピロリジン−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、2−[(4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5−イルカルボニル)−N,N−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6アミン、N,N−ジメチル−2−(チオモルホリン−4−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン、2−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル−6−メトキシ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン、6−(ピリジン−2−イル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、6−(フラン−2−イル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、6−(オキサゾール−2−イル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、6−(フラン−3−イル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、6−(6−アミノピリジン−2−イル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこの二塩酸塩、6−(6−アミノピリジン−2−イル)−2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこの二塩酸塩、6−(1H−ピロール−3−イル]−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこのトリフルオロ酢酸塩(1・1)、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジンおよびこのトリフルオロ酢酸塩(1・1)、6−(1H−イミダゾール−4−イル]−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン、6−(3−アセチルフェニル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、(RS)−6−[3−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、6−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−[(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン、から選択されることを特徴とする化合物およびこれらの酸との付加塩。
請求項8
請求項1から7のいずれか一項に記載された式(I)の化合物、2−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジンもしくは2−(4−チオモルホリン−1−イルカルボニル)−6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジンから選択された化合物、および医薬的に許容される酸とこれら化合物との付加塩を含むことを特徴とする薬剤。
請求項9
請求項1から7のいずれか一項に記載された式(I)の化合物、または医薬的に許容される酸とこれら化合物との付加塩を含むことを特徴とする薬剤。
請求項10
請求項6および7のいずれか一項に従って定義された化合物、もしくはこの化合物の医薬的に許容される塩、および少なくとも一つの医薬的に許容される賦形剤をも含むことを特徴とする医薬組成物。
請求項11
神経変性疾患を治療および予防するための薬剤の調製における、請求項6および7のいずれか一項に従って定義された化合物の使用。
請求項12
脳外傷およびてんかんを治療および予防するための薬剤の調製における、請求項6および7のいずれか一項に従って定義された化合物の使用。
請求項13
精神疾患を治療および予防するための薬剤の調製における、請求項6および7のいずれか一項に従って定義された化合物の使用。
請求項14
炎症性疾患を治療および予防するための薬剤の調製における、請求項6および7のいずれか一項に従って定義された化合物の使用。
請求項15
骨粗鬆症を治療および予防するための薬剤の調製における、請求項1から7のいずれか一項に記載された式(I)の化合物の使用。
請求項16
癌を治療および予防するための薬剤の調製における、請求項1から7のいずれか一項に記載された式(I)の化合物の使用。
請求項17
パーキンソン病、アルツハイマー病、タウオパシー、または多発性硬化症を治療および予防するための薬剤の調製における、請求項1から7のいずれか一項に記載された式(I)の化合物の使用。
請求項18
統合失調症、うつ病、物質依存症、注意欠陥多動性障害を治療および予防するための薬剤の調製における、請求項6および7のいずれか一項に従って定義された化合物の使用。
請求項19
化合物:エチル6−メトキシ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−メトキシ−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−(6−{[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−(1−トリフェニルメチル−1H−イミダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−(1H−ピロール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−(1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−(フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−(フラン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−(オキサゾール−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;6−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸;エチル6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸塩;および6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸。
請求項20
請求項6および7に定義された化合物の合成における、請求項15記載の化合物の使用。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
AU2020203967B2|2020-10-22|Amide-substituted heterocyclic compounds useful as modulators of il-12, il-23 and/or ifn alpha responses
CA2932425C|2018-07-17|Pyrrolo[2,3-d]pyrimidinyl, pyrrolo[2,3-b]pyrazinyl and pyrrolo[2,3-d]pyridinyl acrylamides
AU2016225896B2|2018-06-07|Heterocyclic compounds useful as PDK1 inhibitors
RU2708395C2|2019-12-06|Первичные карбоксамиды в качестве ингибиторов bтk
KR101659193B1|2016-09-22|Btk 활성의 억제제로서의 헤테로아릴 피리돈 및 아자-피리돈 화합물
CN107652289B|2020-07-21|作为fgfr抑制剂的取代的三环化合物
ES2735750T3|2019-12-20|Derivados de imidazol y pirazol condensados como moduladores de la actividad de TNF
AU2011223969B2|2015-06-11|Inhibitors of catechol O-methyl transferase and their use in the treatment of psychotic disorders
DE69824029T2|2005-05-12|Bicyclische kinase inhibitoren
US7446113B2|2008-11-04|Acetylenyl-pyrazolo-pyrimidine derivatives
JP5247458B2|2013-07-24|ヒドロキシ及びアルコキシ置換1h−イミダゾキノリン及び方法
US7943610B2|2011-05-17|Pyrazolopyridine-1,4-diamines and analogs thereof
US7709468B2|2010-05-04|Imidazo based heterocycles
CA2682981C|2015-11-17|Imidazo[1,2-a]pyridine compounds as receptor tyrosine kinase inhibitors
US8962596B2|2015-02-24|5,7-substituted-imidazo[1,2-C]pyrimidines as inhibitors of JAK kinases
EP1856058B1|2014-09-03|Phthalazine, aza- and diaza-phthalazine compounds and methods of use
JP5739448B2|2015-06-24|cFMS阻害剤としての置換N−(1H−インダゾール−4−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボキサミド化合物
ES2431466T3|2013-11-26|Inhibidores de piridinonil pdk1
AU2009313768B2|2013-01-10|Pyrazine compounds as phosphodiesterase 10 inhibitors
RU2326880C2|2008-06-20|Азаиндолы
US7919502B2|2011-04-05|Pyridopyrazines and derivatives thereof as ALK and c-MET inhibitors
EP2488519B1|2015-06-10|Pyrazolopyridine derivatives as anticancer agent
KR101560066B1|2015-10-13|테트라히드로-피리도-피리미딘 유도체
AU2005284131B2|2011-07-14|Substituted bicyclic imidazo-3-YL-amine compounds
JP5336378B2|2013-11-06|2−アリール−6−フェニルイミダゾ[1,2−α]ピリジン誘導体、これらの調製およびこれらの治療的使用
同族专利:
公开号 | 公开日
MX2010007351A|2010-10-05|
EP2225244A1|2010-09-08|
CL2008003927A1|2010-02-12|
MA32057B1|2011-02-01|
CO6331307A2|2011-10-20|
AU2008352728A1|2009-09-17|
TW200932746A|2009-08-01|
US20100317656A1|2010-12-16|
EA201070817A1|2011-02-28|
BRPI0822223A2|2015-06-23|
PA8810101A1|2009-08-26|
UY31588A1|2009-08-03|
AR070073A1|2010-03-10|
IL206673D0|2010-12-30|
FR2925902B1|2011-01-07|
CN101959886A|2011-01-26|
KR20100109941A|2010-10-11|
CA2710797A1|2009-09-17|
WO2009112651A1|2009-09-17|
FR2925902A1|2009-07-03|
PE20091182A1|2009-08-31|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-02-07| A761| Written withdrawal of application|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20120206 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]